トップ
>
只
>
たった
ふりがな文庫
“
只
(
たった
)” の例文
……もう
只
(
たった
)
一人になったとKが云った。そうして
溜息
(
ためいき
)
を
吐
(
つ
)
いた。Sも死んでしまった。Wも死んでしまった。Mも死んでしまった。
只
(
たった
)
一人になってしまった。……
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お
父
(
とっ
)
さんが手打にするというのは
夫
(
それ
)
はほんの
嚇
(
おど
)
しで、能く
然
(
そ
)
んな事をいう者だが、私共のような者でも一人娘が時々心得違いの事でもあると、
只
(
たった
)
一人の娘でも叩き出すというが
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
乳母 ならっしゃりませぬとも、
此
(
この
)
齒
(
は
)
を十四
本
(
ほん
)
賭
(
か
)
けますがな……と
言
(
い
)
うても、
其
(
その
)
十四
本
(
ほん
)
が、ほんに/\、もう
只
(
たった
)
四
本
(
ほん
)
しかござりませぬわい。……
初穗節
(
はつほまつり
)
(八朔)までは
最早
(
もう
)
幾日
(
いくか
)
でござりますえ?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
只
(
たった
)
一人の
妹
(
いもと
)
だが死んだと思ってな諦めていたのだ、それにのめ/\と尋ねて来やアがって、置いてくれろというから、よもや人を殺し、泥坊をして来たとは思わねえから置いてやれば
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お嬢さん
只
(
たった
)
お一人で神奈川へ
行
(
いら
)
っしゃるんでげすね、何うも変で、お嬢さん悪いことは申しません、
私
(
わっし
)
と一緒にお
帰
(
けえ
)
りなせえまし、お供いたします、
何
(
ど
)
んなお急ぎの御用か知れませんが
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
只
(
たった
)
一ぺんでも子供は出来ますよ、お前は娘と一つ寝をしたろう、だから只一度でも子は出来ます、只一度で子供が出来るというのは
余程
(
よっぽど
)
縁の深い訳で、娘も
初
(
はじめ
)
のうちはくよ/\しているから
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今夜孝助様に
斬殺
(
きりころ
)
されるのも心がら、天罰で
手前達
(
てめえたち
)
は
当然
(
あたりまえ
)
だが、坊主が憎けりゃ袈裟までの
譬
(
たとえ
)
で、
此奴
(
こいつ
)
も
敵
(
かたき
)
の
片割
(
かたわれ
)
と己までも殺される事を
仕出来
(
しでか
)
すというは、不孝不義の犬畜生め、
只
(
たった
)
一人の
兄妹
(
きょうだい
)
なり
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“只”の意味
《名詞》
(ただ)無料。ロハ。
《形容動詞》
(ただ)その他のことに関わらず。
(出典:Wiktionary)
只
漢検準1級
部首:⼝
5画
“只”を含む語句
只今
只々
只管
真只中
只事
只中
只者
只一人
瓊姿只合在瑤台
只走
只一
只人
只見
只看唯我独尊山
弓削破只
愛玉只
只麼
只聞山鳥与渓声
只知君報国満腔気
只瞻
...