しん)” の例文
旧字:
しかるに形躯けいく変幻へんげんし、そう依附いふし、てんくもり雨湿うるおうの、月落ちしん横たわるのあしたうつばりうそぶいて声あり。其のしつうかがえどもることなし。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
子曰く、しんや、吾が道、一以て之を貫くと。曾子曰く、と。子ず。門人問いて曰く、何の謂ぞやと。曾子曰く、夫子の道は、忠恕のみと。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
雪は青白く明るく水は燐光りんこうをあげた。すばるやしんの星が緑やだいだいにちらちらして呼吸をするように見えた。
なめとこ山の熊 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
いわんやこの清平の世、坦蕩たんとうの時においておや。而るに形躯けいくを変幻し、草木に依附いふし、天くもり雨湿うるおうの夜、月落ちしん横たわるのあしたうつばりうそぶいて声あり。
牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
さいは愚かで、しんはのろい。はお上手で、ゆうはがさつだ。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
しんよ、私の道はただ一つの原理で貫かれているのだ。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)