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匇々
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そこ/\
ふりがな文庫
“
匇々
(
そこ/\
)” の例文
今日人を尋ぬ可く午前中に釧路を去らねばならぬので、見物は
匇々
(
そこ/\
)
にして宿に歸る。
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
昨夜
(
ゆうべ
)
雇
(
やと
)
つた
腕車
(
くるま
)
が二
臺
(
だい
)
、
雪
(
ゆき
)
の
門
(
かど
)
を
叩
(
たゝ
)
いたので、
主從
(
しうじう
)
は、
朝餉
(
あさげ
)
の
支度
(
したく
)
も
匇々
(
そこ/\
)
に、
身
(
み
)
ごしらへして、
戸外
(
おもて
)
に
出
(
で
)
ると、
東雲
(
しのゝめ
)
の
色
(
いろ
)
とも
分
(
わ
)
かず
黄昏
(
たそがれ
)
の
空
(
そら
)
とも
見
(
み
)
えず、
溟々
(
めい/\
)
濛々
(
もう/\
)
として、
天地
(
てんち
)
唯
(
たゞ
)
一白
(
いつぱく
)
。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
以て
遣
(
つかは
)
さる大岡忠右衞門には御奉書
到來
(
たうらい
)
し
熟々
(
つら/\
)
考
(
かんが
)
ふるに先年徳太郎君まだ紀州表に御入の
節
(
せつ
)
阿漕
(
あこぎ
)
が
浦
(
うら
)
にて
召捕
(
めしとり
)
吟味
(
ぎんみ
)
せし事あり此度
計
(
はから
)
ずも將軍に
成
(
なら
)
せられたれば此度の
召状
(
めしじやう
)
は
必定
(
ひつぢやう
)
返報
(
へんぱう
)
の
御咎
(
おんとがめ
)
にて
切腹
(
せつぷく
)
でも仰付らるゝか又は
知行
(
ちぎやう
)
御取上
(
おんとりあげ
)
かさらずば
御役御免
(
おやくごめん
)
なるべしと
覺悟
(
かくご
)
し用意も
匇々
(
そこ/\
)
に
途中
(
とちう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
匇
部首:⼓
5画
々
3画
“匇々”で始まる語句
匇々不一