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励
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はげま
ふりがな文庫
“
励
(
はげま
)” の例文
旧字:
勵
斯ういふ弁護士の言葉は、枯れ萎れた丑松の心を
励
(
はげま
)
して、様子によつては頼んで見よう、働いて見ようといふ気を起させたのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
慈ソノ意ヲ察シ声ヲ
励
(
はげま
)
シテ発ヲ促ス。
終
(
つい
)
ニ
永訣
(
えいけつ
)
トナル。余ヤ
庚戌
(
こうじゅつ
)
ノ歳ヲ以テ金城ノ官舎ニ生レ而シテ今コレヲ金城ノ館ニ聞ク。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
萌黄
(
もえぎ
)
の風呂敷に
裹
(
つつ
)
んだその蒲団を脊負いださせるとき、お島は
気嵩
(
きがさ
)
な調子で、その時までついて来た順吉を
励
(
はげま
)
した。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
爾して箱の所へ返ると、秀子は余を
励
(
はげま
)
す気か「此の箱を開くのに少しも気の咎める所は有りません、開かずに置いてこそ済まぬと云う者です、サア先ず此の箱からお開き成さい」
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
先程から黙って聞いていた時雄は、男が余りに頑固なのに、急に声を
励
(
はげま
)
して
蒲団
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
やう/\にして
空
(
そら
)
を見る所にいたりしに、谷底の雪中
寒
(
さむさ
)
烈
(
はげ
)
しく手足も
亀手
(
かゞまり
)
一歩
(
ひとあし
)
もはこびがたく、かくては
凍死
(
こゞえしぬ
)
べしと心を
励
(
はげま
)
し猶
途
(
みち
)
もあるかと
百歩
(
はんちやう
)
ばかり行たりけん、滝ある所にいたり四方を見るに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
淑女巨人と一堂に
集
(
つど
)
い思想を交換し事業を
画
(
かく
)
するは今汝の及ばざる所、しかれどももし汝にして四十八
文字
(
もんじ
)
を解するを得ば、聖書なる世界文学の汝とともにあるなり、以て汝を
励
(
はげま
)
し汝を
泣
(
なか
)
しむべし
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
一旦蓮華寺の娘と成つた以上は、
奈何
(
どん
)
な辛いことがあらうと決して
家
(
うち
)
へ帰るな。そこを勤め抜くのが孝行といふものだ。とまあ、
賺
(
すか
)
したり
励
(
はげま
)
したりして、無理やりに娘を追立てゝやつたよ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
親子はこれに
励
(
はげま
)
されて
心慰
(
こゝろひらけ
)
酒肴
(
しゆかう
)
をいだして人々にすゝむ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
励
常用漢字
中学
部首:⼒
7画
“励”を含む語句
勉励
精励恪勤
激励
奨励
督励
精励
励行
励声
励精
激励鞭撻
励磁機
観励
奮励
英国科学奨励会
童蒙策励
策励
美術奨励会理事
拮据勉励
風励鼓行
鼓舞激励
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