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別誂
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べつあつら
ふりがな文庫
“
別誂
(
べつあつら
)” の例文
幸い誰も気がつかなかったけれど……見給え、この靴は
別誂
(
べつあつら
)
えなんだ。不恰好を構わず、出来るだけ楽なように、足の形のままに作らせたんだ。
殺人迷路:05 (連作探偵小説第五回)
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
大きなことをいうと思ったが、だんだん
訊
(
き
)
くと、大牟田にある三井の染料工場から「劇薬」をシャくうのに使うとかで、
別誂
(
べつあつら
)
えの
註文
(
ちゅうもん
)
だったという。——
冬枯れ
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
喬之助と右近の影武者同士は例によって
神出鬼没
(
しんしゅつきぼつ
)
をきわめ、魚心堂はその唯一の武器である
別誂
(
べつあつら
)
えの釣竿を振り廻し、知らずのお絃ちゃんは男装している。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そこはそれ! 天性の厚化粧、
別誂
(
べつあつら
)
いの
面
(
つら
)
の皮でげすから、さりげなくその短冊を拝見の、こう、首を少々横に
捻
(
ひね
)
りましてな、いささか平貞盛とおいでなすってからに
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
島徳蔵氏は成金の一
人
(
にん
)
である。最近弟の
定治郎
(
ていぢらう
)
氏が、多額納税議員に当選したので、島氏はこの世界は神様が自分達の為に
別誂
(
べつあつら
)
へに拵へたもののやうに思ひ出したらしい。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
これが
非常
(
ひじやう
)
に
有効
(
ゆうかう
)
であつたので、(
勿論
(
もちろん
)
先輩中
(
せんぱいちう
)
、
既
(
すで
)
に
小萬鍬
(
せうまんぐわ
)
を
用
(
もち
)
ゐて
居
(
ゐ
)
た
人
(
ひと
)
が
有
(
あ
)
つたさうだが、それは三
本
(
ぼん
)
爪
(
づめ
)
の、
極
(
きは
)
めて
小
(
せう
)
なる
物
(
もの
)
)
前
(
まへ
)
の
鍛冶屋
(
かじや
)
に四
本
(
ほん
)
刄
(
ば
)
の
大形
(
おほがた
)
のを
別誂
(
べつあつら
)
へするなど
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「蝶々にも並出来と
別誂
(
べつあつら
)
えとあるのか」
銭形平次捕物控:238 恋患い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
かくて飛切り
別誂
(
べつあつら
)
えの吉日である。
主計は忙しい
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「蝶々にも並出來と
別誂
(
べつあつら
)
へとあるのか」
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
別
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
誂
漢検1級
部首:⾔
13画
“別”で始まる語句
別
別嬪
別離
別荘
別墅
別棟
別段
別懇
別々
別人