“べつあつら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
別誂88.9%
別拵11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
喬之助と右近の影武者同士は例によって神出鬼没しんしゅつきぼつをきわめ、魚心堂はその唯一の武器である別誂べつあつらえの釣竿を振り廻し、知らずのお絃ちゃんは男装している。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そこはそれ! 天性の厚化粧、別誂べつあつらいのつらの皮でげすから、さりげなくその短冊を拝見の、こう、首を少々横にひねりましてな、いささか平貞盛とおいでなすってからに
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「われも人間じゃによって、秀吉、人間誰もの心が、まず分る。民のほかにある別拵べつあつらえの器などではないが、民と同じの秀吉ではある。——秀吉は民と一者なり。それしか云いようがない」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)