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兩個
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ふたり
ふりがな文庫
“
兩個
(
ふたり
)” の例文
新字:
両個
褄前
(
つまさき
)
を
揃
(
そろ
)
へて
裾
(
すそ
)
を
踏
(
ふ
)
みくゞむやうにして、
圓髷
(
まげ
)
と
島田
(
しまだ
)
の
對丈
(
つゐたけ
)
に、
面影
(
おもかげ
)
白
(
しろ
)
く、ふツと
立
(
た
)
つた、
兩個
(
ふたり
)
の
見
(
み
)
も
知
(
し
)
らぬ
婦人
(
をんな
)
がある。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして、口も利けなくなつた、
兩個
(
ふたり
)
の爺さんがよれつもつれつして醉つてゐるのを見て、樂しいとも悲しいとも知れぬ感じが身に湧いて、私はたび/\涙を飮み込んだ。
山寺
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
如夜叉
(
によやしや
)
と思ひ込し
最
(
いと
)
物堅
(
ものがた
)
き長三郎も
流石
(
さすが
)
木竹
(
きだけ
)
に非れば此時
初
(
はじめ
)
て
戀風
(
こひかぜ
)
の
襟元
(
えりもと
)
よりして
慄
(
ぞつ
)
と
染
(
し
)
み娘も見たる其人は本町
業平俳優息子
(
なりひらやくしやむすこ
)
と
綽名
(
あだな
)
の有は知らざれど
比
(
たぐ
)
ひ
稀
(
まれ
)
なる美男なれば是さへ茲に
戀染
(
こひそ
)
めて斯いふ男が又有らうか
斯
(
かう
)
いふ女が又有らうかと
互
(
たがひ
)
に
恍惚
(
みとれ
)
茫然
(
ばうぜん
)
と
霎時
(
しばし
)
言葉もあらざりしが
稍々
(
やう/\
)
にして
兩個
(
ふたり
)
が
心附
(
こゝろづい
)
ては
羞
(
はづか
)
は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そして萬事につけ
敵愾心
(
てきがいしん
)
を揷むに至つた。小さな村のことではあり、このことは
延
(
ひ
)
いて一村内の平和にも關係を及ぼさうかといふ勢になつた。で、當の
兩個
(
ふたり
)
は全く夢中になつて
啀
(
いが
)
み合はざるを得ない。
古い村
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
兩
部首:⼊
8画
個
常用漢字
小5
部首:⼈
10画
“兩”で始まる語句
兩方
兩手
兩
兩親
兩人
兩側
兩眼
兩端
兩足
兩掛