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倒
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のめ
ふりがな文庫
“
倒
(
のめ
)” の例文
其重苦しい沈默の中に、何か怖しい思慮が不意に閃く樣に、此のトッ
端
(
ぱずれ
)
の
倒
(
のめ
)
りかゝつた家から、時時パッと火花が往還に散る。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
大勢
(
おほぜい
)
寄
(
よ
)
つて
集
(
たか
)
つて
己
(
おれ
)
を三つも四つも
打
(
ぶ
)
ち
倒
(
のめ
)
しアがつて、
揚句
(
あげく
)
のはてに
突飛
(
つきと
)
ばされたが、悪いところに石があつたので、
膝
(
ひざ
)
を
摺剥
(
すりむ
)
いて血が
大層
(
たいそう
)
出るからのう……。
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夜は更けたが、寒さに震えるのではない、骨まで、ぐなぐなに酔っているので、ともすると
倒
(
のめ
)
りそうになるのを、
路傍
(
みちばた
)
の電信柱の根に
縋
(
すが
)
って、片手
喫
(
ふか
)
しに立続ける。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其重苦しい
沈黙
(
だんまり
)
の中に、何か怖しい
思慮
(
かんがへ
)
が不意に閃く様に、北のトツ
端
(
ぱづれ
)
の
倒
(
のめ
)
りかかつた家から、時々パツと火花が往還に散る。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
凸凹
(
でこぼこ
)
の
石高路
(
いしだかみち
)
、その往還を右左から挾んだ低い茅葺屋根が、
凡
(
およ
)
そ六七十もあらう、
何
(
ど
)
の家も、何の家も、古びて、穢くて、壁が落ちて、柱が歪んで、隣々に
倒
(
のめ
)
り合つて
辛々
(
やうやう
)
支へてる様に見える。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
凹凸
(
でこぼこ
)
の
石高路
(
いしだかみち
)
その往還を左右から挾んだ低い茅葺屋根が、凡そ六七十もあらう。
何
(
ど
)
の家も、何の家も、古びて、穢なくて、壁が落ちて、柱が歪んで、隣々に
倒
(
のめ
)
り合つて
辛々
(
やう/\
)
支へてる樣に見える。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ドタリとお由が
倒
(
のめ
)
つた音。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ドタリとお由が
倒
(
のめ
)
つた音。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“倒”の意味
《名詞》
(さか)逆であること。
(出典:Wiktionary)
倒
常用漢字
中学
部首:⼈
10画
“倒”を含む語句
顛倒
打倒
転倒
七顛八倒
横倒
轉倒
蹴倒
面倒臭
卒倒
行倒
突倒
面倒
引倒
酔倒
壓倒
擲倒
罵倒
昏倒
前倒
撲倒
...