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仮
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たと
ふりがな文庫
“
仮
(
たと
)” の例文
旧字:
假
併
(
しか
)
し着実な
其道
(
そのみち
)
の人の批判では
仮
(
たと
)
ひ一円に
下
(
さが
)
つても会社経営では四五割、個人経営では六七割の利益は確かだと云つて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
つけた。
仮
(
たと
)
えば、煙管の中に、水がたまる。煙と、火ばかりで、水の縁が無いのに水ができる。これは、何故であろう?
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
又、
仮
(
たと
)
い野心が無いにしても、人間に対して
屡々
(
しばしば
)
危害を加える山𤢖の如きものを、
唯
(
ただ
)
見逃して置くという法は無い。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
仮
(
たと
)
えば
矢走
(
やば
)
せの帰帆を意味するのだろう、僅に白い大きな円い月とまばらにとぶ雁で夕景を偲ばせる湖面に、そばだつ山は、なだらかな、浮世絵風の山である。
一九二三年夏
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
仮
(
たと
)
い
一旦
(
いったん
)
の
憤
(
いきどお
)
りを招かば招け、かえって互いのためなるべしとて、ある日幼児を背負いて、
窃
(
ひそ
)
かに帰京せんと
謀
(
はか
)
りけるに、中途にして親族の人に支えられ、その目的を達する
能
(
あた
)
わざりしが
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
▼ もっと見る
仮
(
たと
)
い被害者は誰にもあれ、
其
(
そ
)
の加害者は
何
(
いず
)
れも𤢖であると断定して
了
(
しま
)
えば、無造作に解釈は着くのであるが、𤢖以外にも何等かの因縁があるらしく感じられた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「そこで——この写真だの、電信機などの出来たのは、何んの力かと申すと、理化学によってじゃ。理化学と申す学文は、
仮
(
たと
)
えば、水は何から出来ているか、ということを研究する」
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
若
(
もし
)
もウカウカと鴨に釣られて往こうものなら、此の崖から逆落しに滑り落ちるに相違なく、
仮
(
たと
)
え生命に別条ないとしても、
屹
(
きっ
)
と大怪我をする所だ、アア危いと顔を見合せて、
旧
(
もと
)
の処へ引返すと
木曽の怪物:――「日本妖怪実譚」より
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
仮
(
たと
)
えば、一人の敵将を呪い殺すということは、正義の味方を勝たしめることで——それは、一国一藩が救われ、ひいては天下のためになることで——つまり、小の虫を殺して、大の虫を助ける
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
仮
常用漢字
小5
部首:⼈
6画
“仮”を含む語句
仮睡
仮令
仮名
仮漆
仮寝
仮托
仮面
仮寐
仮借
仮声
仮綴
仮色
仮宅
仮名遣
仮託
仮装
仮作
仮初
仮髪
仮病
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