トップ
>
代金
>
しろきん
ふりがな文庫
“
代金
(
しろきん
)” の例文
それで
好
(
い
)
いのだ、わたしに後の心配はすこしもない。とお雪は叫びたかった。四万円の
身
(
み
)
の
代金
(
しろきん
)
で姉さんは加藤楼の
女将
(
おかみ
)
になっている。
モルガンお雪
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
討
(
うた
)
で置くべきやと一心を
込
(
こめ
)
て君太夫に
對
(
むか
)
ひ
其許樣
(
そのもとさま
)
には常々吉原へ
入込
(
いりこみ
)
給へば私しの身を遊女に
成
(
なさ
)
れ
其
(
そ
)
の
身
(
み
)
の
代金
(
しろきん
)
にて母の身の上を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「これこそあ、耕平の野郎の、
身
(
み
)
の
代金
(
しろきん
)
だぞ。無暗なことにあ
遣
(
つか
)
われねえぞ。この金は、金として、取って置かなくちゃ。」
馬
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
昨夜
亥刻
(
よつ
)
半(十一時)過ぎにお篠さんが、二百両の金を持って来て、お秋の
身
(
み
)
の
代金
(
しろきん
)
にこれだけ受取って来たから、これで私に身を立てろと言うんです。
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
立派な屋敷で暮していたある老婦人が、ジャンを可愛い子と思ったので、
一日
(
あるひ
)
、その身の
代金
(
しろきん
)
を払って、自分の手もとに引き取った。なかなか利発な子だったので学校にあげた。
親ごころ
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
▼ もっと見る
これを
汝
(
てめえ
)
に遣るから泥坊に奪られない積りで主人の
処
(
とこ
)
へ往くが
宜
(
い
)
い、
併
(
しか
)
しそれは
尋常
(
ただ
)
の金じゃない、たった一人の娘が身を売った
身
(
み
)
の
代金
(
しろきん
)
だけれども、これを汝に遣るからと仰しゃって
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今もっているよりもっと多くの閑暇ができたらどうしたらよいかわからないというような人々には今の二倍もはたらいたらよいと忠告したい——かれらが自らの
身
(
み
)
の
代金
(
しろきん
)
を支払い自由の証書を
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
取換
(
とりかは
)
し如何成れば姉妹二人斯る苦界に沈みしぞ
父樣
(
とゝさま
)
には私の身の
代金
(
しろきん
)
の爲に人手に掛り果て給ひ母樣には麹町にお
在
(
はす
)
るとの事成れどなどか
逢
(
あひ
)
には來給はぬぞ手紙を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
おとめを二百円の
身
(
み
)
の
代金
(
しろきん
)
をだして、月三十円かの手当をやり、
物見遊山
(
ものみゆさん
)
にも連れ廻り、着ものもかってあてがった——後のことは分らないが、はじめの支出を書いた日記を、錦子に開いて見せて
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
報
(
はう
)
ぜんと思ひ一人の娘を新吉原江戸町一丁目玉屋山三郎方へ身の
代金
(
しろきん
)
五十兩にて
年季
(
ねんき
)
勤
(
つと
)
めに遣はし右五十兩の中二十五兩を大橋の方へ持參仕り候處文右衛門儀
武士
(
ぶし
)
の
意氣地
(
いきぢ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“代金”の意味
《名詞》
代 金(だいきん)
品物を買ったときなどに対価として支払うお金。
(出典:Wiktionary)
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
“代”で始まる語句
代
代物
代々
代赭
代替
代表
代赭色
代地
代掻
代診