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三毛猫
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みけねこ
ふりがな文庫
“
三毛猫
(
みけねこ
)” の例文
お小夜の家はもとのまゝですが、たつた一人の下女のお米は調べが濟むまで里へ歸すこともならず
三毛猫
(
みけねこ
)
と一緒に淋しく暮して居ります。
銭形平次捕物控:104 活き仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
こう考えこんでとぼとぼ歩いているところへであったのは、小さな
三毛猫
(
みけねこ
)
です。三毛猫は、いかにもわけへだてなく
かわいそうな粉ひきの若いものと小猫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
壁際
(
かべぎわ
)
の
籐椅子
(
とういす
)
に
倚
(
よ
)
った
房子
(
ふさこ
)
は、膝の
三毛猫
(
みけねこ
)
をさすりながら、その窓の外の夾竹桃へ、
物憂
(
ものう
)
そうな視線を遊ばせていた。
影
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
小猫は、やがてまる/\と
肥
(
ふと
)
つて、毛なみのうつくしい
三毛猫
(
みけねこ
)
になりました。家中のものは誰呼ぶとなく「三毛、三毛」と名をつけて可愛がりました。
身代り
(新字旧仮名)
/
土田耕平
(著)
「ホーシュ君か。」ゴーシュはねぼけたように
叫
(
さけ
)
びました。ところがすうと扉を
押
(
お
)
してはいって来たのはいままで五六ぺん見たことのある大きな
三毛猫
(
みけねこ
)
でした。
セロ弾きのゴーシュ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
猫
(
ねこ
)
の
方
(
ほう
)
も、「そら
来
(
き
)
た。」というなり、
三毛猫
(
みけねこ
)
、
虎猫
(
とらねこ
)
、
黒猫
(
くろねこ
)
、
白猫
(
しろねこ
)
、ぶち
猫
(
ねこ
)
、きじ
猫
(
ねこ
)
、どろぼう
猫
(
ねこ
)
やのら
猫
(
ねこ
)
まで、これも
一門
(
いちもん
)
残
(
のこ
)
らず
牙
(
きば
)
をとぎそろえて
向
(
む
)
かっていきました。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
あくる
朝
(
あさ
)
、
命
(
いのち
)
の
水
(
みづ
)
を
汲
(
く
)
まうとすると、
釣瓶
(
つるべ
)
に
一杯
(
いつぱい
)
、
汚
(
きたな
)
い
獸
(
けもの
)
の
毛
(
け
)
が
浮
(
う
)
いて
上
(
あが
)
る……
三毛猫
(
みけねこ
)
の
死骸
(
しがい
)
が
投込
(
なげこ
)
んであつた。その
斷
(
ことわ
)
られたものの
口惜
(
くやし
)
まぎれの
惡戲
(
いたづら
)
だらうと
言
(
い
)
ふのである。——
朝
(
あさ
)
の
事
(
こと
)
で。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お小夜の家はもとのままですが、たった一人の下女のお米は調べが済むまで里へ帰すこともならず
三毛猫
(
みけねこ
)
と一緒に淋しく暮しております。
銭形平次捕物控:104 活き仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“三毛猫”の解説
三毛猫(みけねこ)とは、3色の毛が生えている猫の総称。単に三毛(みけ)とも言う。英語ではキャリコ(en: calico)と呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
毛
常用漢字
小2
部首:⽑
4画
猫
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
“三毛”で始まる語句
三毛
三毛子
三毛入野命