“三毛猫”の読み方と例文
読み方割合
みけねこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お小夜の家はもとのまゝですが、たつた一人の下女のお米は調べが濟むまで里へ歸すこともならず三毛猫みけねこと一緒に淋しく暮して居ります。
こう考えこんでとぼとぼ歩いているところへであったのは、小さな三毛猫みけねこです。三毛猫は、いかにもわけへだてなく
壁際かべぎわ籐椅子とういすった房子ふさこは、膝の三毛猫みけねこをさすりながら、その窓の外の夾竹桃へ、物憂ものうそうな視線を遊ばせていた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)