“三毛子”の読み方と例文
読み方割合
みけこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
回顧すればかくう吾輩も三毛子みけこに思いがれた事もある。三角主義の張本金田君の令嬢阿倍川の富子さえ寒月君に恋慕したと云ううわさである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いっその事気をえて新道の二絃琴にげんきんの御師匠さんのとこ三毛子みけこでも訪問しようと台所から裏へ出た。三毛子はこの近辺で有名な美貌家びぼうかである。吾輩は猫には相違ないが物のなさけは一通り心得ている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)