“昼夜”のいろいろな読み方と例文
旧字:晝夜
読み方割合
ちゅうや63.2%
ちうや26.3%
にち5.3%
ひるよる5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昼夜ちゅうやをわかたず看病かんびょうした、このゆきとどいた慈母じぼの愛は、かれんな病人にとっては、医薬よりもなによりもまさるものであった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ところで、一刻いつこくはや仕上しあげにしやうとおもふから、めし手掴てづかみで、みづ嚥下のみおろいきほひえてはたらくので、時間じかんも、ほとんど昼夜ちうや見境みさかひはない。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なるほど一昼夜にち二ルーブリも払えば、旅客は静かな部屋をあてがわれるけれど、部屋の四隅よすみからはまるで杏子あんずのような油虫がぞろぞろと顔を覗け
り身になってぎょろぎょろしていたが、訪ねるひともない客間のソファに、なすこともなく、ぽつねんと掛けているうちに、昼夜ひるよるのあまりにも長いのにうんざりし、一日ごとに消耗して
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)