“ろうさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
老妻33.3%
弄斎節16.7%
牢砦16.7%
癆瘵16.7%
隴西16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のちまた数旬をて、先生予を箱根はこねともな霊泉れいせんよくしてやまいを養わしめんとの事にて、すなわち先生一家いっか子女しじょと共に老妻ろうさい諸共もろとも湯本ゆもと福住ふくずみぐうすることおよそ三旬、先生にばいして或は古墳こふん旧刹きゅうさつさぐ
前の渋い弄斎節ろうさいの一曲よりはこの方の他愛ないのが一も二もなく、焼きするめや、玉蜀黍とうもろこしのお客様の御意にめして、やんやとうけているところが有難いものです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いわれは、久しく切所せっしょ引籠ひきこもって行蔵こうぞうをつつみ、手策てだてのなかりし柴田めも、いまみずから牢砦ろうさいを出で、勝ちにおごって遠く陣を張れるは、まさに、勝家が運の尽きよ。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世の中には癆瘵ろうさいの病気で歿くなる人が多いのです、狐の害ばかりで死ぬるものですか、これはきっと、私のことをそしったものがあるでしょ
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
隴西ろうさい李徴りちょうは博学才穎さいえい、天宝の末年、若くして名を虎榜こぼうに連ね、ついで江南尉こうなんいに補せられたが、性、狷介けんかいみずかたのむところすこぶる厚く、賤吏せんりに甘んずるをいさぎよしとしなかった。
山月記 (新字新仮名) / 中島敦(著)