老妻ろうさい)” の例文
まま母ははじめから口もださず手もださず、きわめて冷然れいぜんたるものであった。老人は老妻ろうさい冷淡れいたんなるそぶりにつき、二ことことなじるような小言こごとをいうたにたい
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
のちまた数旬をて、先生予を箱根はこねともな霊泉れいせんよくしてやまいを養わしめんとの事にて、すなわち先生一家いっか子女しじょと共に老妻ろうさい諸共もろとも湯本ゆもと福住ふくずみぐうすることおよそ三旬、先生にばいして或は古墳こふん旧刹きゅうさつさぐ