“ろうさいぶし”の漢字の書き方と例文
語句割合
弄斎節100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちかごろは此のりゅうたつぶしもすたれましたけれども、一時はあれが今の弄斎節ろうさいぶしのように大はやりをいたしまして、きせん上下のへだてなくうたわれたものでござります。
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
女の師匠は当時はまれであったが、隆達りゅうたつをはじめ、弄斎節ろうさいぶし、土手節など、市中に小唄がひどく流行し、そのために女師匠なども、ひとさかりだったが、おこなわれたようである。
、将棋、貸本、細見さいけんなどが散らかっているが、ここは七刻限ななつぎりといって夕方は追い出しとなり、夜は屏風びょうぶを立て廻して、ボロ三味線に下手な甚句じんく弄斎節ろうさいぶしがはじまるのである。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)