“もんじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
門人55.6%
問訊22.2%
聞人11.1%
門神11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尊はその時分、神仙からさずかった秘法や禁厭まじないで附近の人びとの病気などをなおしていた。尊の噂が高まってくるとともにその門人もんじんとなる者もできた。太美ふとみ万彦よろずひこもその弟子の一人であった。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
寺の寮々に塗籠ぬりごめを置いて、おのおの器物を持ち、美服を好み、財物を貯え、放逸の言語にふける、そうして問訊もんじん礼拝らいはい等は衰微している。恐らくは余所よそもそうであろう。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
生才学なまさいがくにて長栄不朽ちやうえいふきう計画けいくわくのなるべきや、気を取りにくき聞人もんじんの気をよく取りてみな我用わがようとなしたるは、多くがたき才物さいぶつなり、もし戦国せんごくときにあらば、うまく英雄の心をりて
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
しか諸名家しよめいか菊塢きくう無祝儀むしゆうぎ取巻とりまき同様どうやうにするあひだに、菊塢きくうはまた諸名家しよめいか無謝儀むしやぎにて使役しえきせしなり、聞人もんじんといふものはいつの世にても我儘わがまゝ高慢かうまんぜにつかはぬくせに、大面おほづらで悪く依怙地えこぢ
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
「来ないな、どいつも。——ならば眼を澄まして見物しろ。そこの門の両柱に、泰瓊たいけい敬徳、二門神もんじんの絵像がってあるだろう」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)