“むなもと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胸元46.2%
胸許23.1%
心元15.4%
7.7%
胸下7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
代りて酌する彼の想は、吾手わがて男の胸元むなもと刺違さしちがふるきつさきを押当つるにも似たる苦しさに、おのづから洩出もれいづる声も打震ひて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
恐れ入っていた長太をねらって、胸許むなもとからグサとその槍を突き通しました。
乳人が姫を抱きながら少しまどろんでいるすきに、守刀を取り出して心元むなもとに刺し通し、打俯うつぶしに俯してむなしくなった。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
かくて餘物よぶつるや。みな丘山きうざんもたゞならず、すなはみづかる。るにしたがうて、𥶡りんこと/″\むしむなもとつらぬく。もつ飛衞ひゑいぐ。先生せんせい高踏かうたふしてつていはく、汝得之矣なんぢこれをえたり
術三則 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と腰から出刄庖丁を取出して新吉の胸下むなもとを目懸けて突こうとすると、新吉は仰向に成って
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)