“みそぐら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
味噌蔵60.0%
味噌藏20.0%
味噌倉20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庫裡くりわきから寺の地内を裏手へ入ってゆく。するとそこはたきぎ小屋だの味噌蔵みそぐらだのがあって、五反ほどの畑がひらけている。ちょうど田舎の豪農の家囲いえがこいのように。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
祖母おばあさんはあのかぎようむと、くらまへ石段いしだんりて、かきあひだとほりましたが、そこにとうさんがよくあそんでたのです。味噌藏みそぐら階上うへには住居すまゐ出來できた二かいがありました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
この祖母おばあさんとへば、ひろ玄關げんくわんわきいたはたりながら腰掛こしかけてひとと、味噌藏みそぐらわき土藏どざうまへつておほきなかぎにしてひととが、いまでもすぐにとうさんのうかんでます。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
味噌倉みそぐらか。塩カビの香のつよい闇が、べっとりと、肌にひたつく。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)