“みえばう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
虚榮坊28.6%
見得坊28.6%
虚栄家14.3%
見栄坊14.3%
見榮坊14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれは陸上の口八釜しい虚榮坊みえばうの道學先生を憎む
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
父親てゝおや医者いしやといふのは、頬骨ほゝぼねのとがつたひげへた、見得坊みえばう傲慢がうまん其癖そのくせでもぢや、勿論もちろん田舎ゐなかには苅入かりいれときよくいねはいると、それからわづらう、脂目やにめ赤目あかめ流行目はやりめおほいから
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はねさんで嘘吐きで怜悧りかうで愚かで虚栄家みえばうで気狂で而して恐ろしい悪魔のやうな魅力と美くしい姿……凡てが俺の芸術欲をそそのかしたぶらかし、引きずり廻すには充分の不可思議性をかくして居た、たと
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ところが、あの男の欠点は、第一に見栄坊みえばうといふことだ。することに裏表がある。知らないことでも、知つてゐるやうに見せかける風がある。
あの星はいつ現はれるか (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
見榮坊みえばう! には見榮みえをんなものつたり、らなかつたりするもの澤山たくさんある。ぼくこゝろからこのまづしい贈物おくりもの我愛わがあいする田舍娘ゐなかむすめ呈上ていじやうする!
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)