“みえぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見栄坊70.8%
見得坊12.5%
虚栄坊8.3%
虚飾家4.2%
虚飾漢4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも、ここのみんなと同じように、ひとりでいい気になって見栄坊みえぼうなもんですから、絵では寸法を引延ばしてかせたのだわ。
審判 (新字新仮名) / フランツ・カフカ(著)
見得坊みえぼうで、小心で、権式ばかり高く持ちたがりながら、庶民の中に生々いきいきと動きかけている時流にはまだめない足利家あしかがけの君臣は、すこし境遇が落着くと、すぐ貴族臭をあらわして
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
細君は悪い人じゃないが、挨拶の余り好く無い人で、虚栄坊みえぼうの方だ。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
生来の虚飾家みえぼう、エラがり屋で百姓よりも町人よりも武家格式の長袖を志ざし、伊藤八兵衛のおかげで水府の士族の株を買って得意になって武家を気取っていた。
ここでぜひ御承知おき願いたいのは、チチコフという人間が天地開闢以来、類のない、いたって潔癖な虚飾漢みえぼうだったということである。