“まめ/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
忠々40.0%
老實20.0%
忠実々々20.0%
忠實20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忠々まめ/\しくも、いそしみて、ふるく仕ふるはしたか。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
送りけるに或時旅人多くとまり合せし中に一人の若黨體わかたうていの武士あり風呂ふろに入たる樣子やうすなるにぞお花は例の如く老實まめ/\しく湯殿ゆどのへ到りお湯の加減かげんは如何や御脊中おせなか
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なし細き煙をたてけるが嫁のお菊は老實まめ/\しく立働き孝養かうやうおこたり無りしかば母のお八重も大に喜こびむつましくこそくらしけれ此お菊は未だ二十はたちを一ツ二ツこえとしなれば後家を立さするも愍然ふびんゆゑ聟養子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
種々くさ/″\の買物のほかに奈美女の好む甘き菓子、珍らしき干物ひもの、又は何処いづこより手に入れ来るやらむ和蘭オランダの古酒なんどを汗みづくとなりて背負ひ帰るなんど、その忠実々々まめ/\しさ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いと忠實まめ/\しくはたらさま如何にも孝子と見えけるゆゑ九助も不便ふびんに思ひ勝手元迄かつてもとまで手傳てつだひて少しなが母公はゝごに何ぞまゐらせられよと錢一貫文くわんもんやりければ母子は有難なみだを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)