“ほりつけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
彫付66.7%
彫刻付33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
言上ごんじやうなせば其方どもゝ入牢申付るぞと仰されければ兩人は少しふるへながら女の死體は何事も御座りませんが片々の二のうでに小さく源次郎命と彫付ほりつけてありまた片々には影物かげものに灸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
冥加みょうがにあまりてありがたしとも嬉しともこの喜び申すべきことば知らぬおろかの口惜し、忘れもせざる何日いつぞやの朝、見所もなきくしに数々の花彫付ほりつけたまわりし折より、やさしき御心ゆかしく思いそめ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
見れば扇子一本おちてあり藤兵衞手に取あげ能々よく/\見るに鐵扇てつせんにて親骨に杉田すぎた三五郎と彫付ほりつけ有りし故掃部大いにいかり然らば是は幸手さつての三五郎が所業しわざちがひし今西の方へ駈出かけだしてゆく人影ひとかげ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
申立けるに大岡殿其方とも死骸しがい檢視あらためせつさだめて立合たるなるべし其の死骸しがいに今憑司が申た通り彫物疵ほりものきずありしやと尋ねらるゝ兩人ヘイ力と云ふ字が彫付ほりつけて有しと云立るに女の方は如何じや此方にもき込し事あればいつはりを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
待伏まちぶせして切害せつがいし死骸のそばかしやつた扇子を落しておき鐵扇てつせんに杉田三五郎と名前が彫刻付ほりつけて有しゆゑ夫に嫌疑うたがひかゝるを三五郎も承知して暫時しばらくうち金兵衞を殺したになつて居たが是は鐵扇てつせんだいだと百兩の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)