“ほりつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
彫付75.0%
彫刻25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
是から出船宿へ参るには、太田屋と申します宿屋の向横町むこうよこちょう真直まっすぐに這入りますと、突当りに香取かとり神社の鳥居がありまして、わき青面金剛せいめんこんごう彫付ほりつけたおおきな石塚が建って居ります。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
巡査のかざす松明はかたえ石壁せきへき鮮明あざやかてらした。壁は元来が比較的にひらたい所を、更に人間の手にってなめらかに磨かれたらしい。おもてには何さま数十行の文字もんじらしいものが彫付ほりつけてあった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そして、唇の色が黒い。気が着くと、ものを云う時も、やつ薄笑うすわらいをする時も、さながら彫刻ほりつけたもののようでじっとしたッきり、口も頬もビクとも動かぬ。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)