“ちょうこく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
彫刻70.6%
肇国11.8%
彫物5.9%
超剋5.9%
雕彫5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、店先みせさきって、なるほど、たくさんいろいろな仏像ぶつぞうや、彫刻ちょうこくがあるものだと、一ひととおかざられてあるものにとおしたのです。
天下一品 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして肇国ちょうこくの精神に立ちかえって、皇道の何たるかを深く体得して、その実現を期するものと思われる。世界無二の有難い国体と精神は、自らにして人類を救済するに足りる。
日本的童話の提唱 (新字新仮名) / 小川未明(著)
仏様だの、置き物だの、手間てまの掛かった、ひんの好い、本当の彫物ちょうこくをこしらえるんで、あんな、稲荷町の荒っぽいものとは訳が違うんだ。そりゃ上等のものなんだ。
しかしそのことは、実は和歌文学が「詩」をまもるために如何に超剋ちょうこくすべく困難な時代へ乗りかけてきていたかということを物語るものなのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
それはてすり雕彫ちょうこくをした朱のまどの見える美しい舟であったが、中から笙に合せて歌う歌声がかすかに聞えていた。水の上には霞がかかってあるかないかの波がゆるく画舫にからんでいた。
西湖主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)