雕彫ちょうこく)” の例文
それはてすり雕彫ちょうこくをした朱のまどの見える美しい舟であったが、中から笙に合せて歌う歌声がかすかに聞えていた。水の上には霞がかかってあるかないかの波がゆるく画舫にからんでいた。
西湖主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)