“ほうせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奉先16.7%
砲戰16.7%
砲栓16.7%
篷船16.7%
豊饌16.7%
鮑泉16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁原の養子で、呂布りょふという人間です。五原郡ごげんぐん(内蒙古・五原市)の生れで、あざな奉先ほうせん、弓馬の達者で天下無双と聞えています。あんな奴にかまったら大事おおごとですよ。避けるにくはなし。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
海賊船かいぞくせん此時このとき砲戰ほうせんもどかしとやおもひけん、なかにも目立めだ三隻さんせき四隻しせき一度いちど船首せんしゆそろへて、疾風しつぷう迅雷じんらい突喚とつくわんきたる、劍戟けんげきひかりきらめその甲板かんぱんには、衝突しやうとつとも本艦ほんかん乘移のりうつらんず海賊かいぞくども身構みがまへ
そう云って、ヴィデの蒼白な顔が、砲栓ほうせんから離れようとしたとき、三の弾が、今度は船尾旗桿に囂然ごうぜんと命中した。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
日が暮れてから、豆麦の畑の間を通る河を篷船ほうせんに乗って出掛けるのだが、大人を交えず大勢の子供たちだけの見物で、船もその中で比較的大きい子供が順番にぐのである。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
甘味、豊饌ほうせんとは真にこのことである。食っているうちに五体の骨がゆるむかに覚え、神気陶然としてくる。茶色をしていて柔らかい。
海豚と河豚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
けだし元帝兵を挙げて賊をちゅうけいに入らんことを図る。時に河東かとう王誉おうよ、帝に従わず、かえって帝の子ほうを殺す。帝鮑泉ほうせんりて之を討たしめ、又おう僧弁そうべんをして代って将たらしむ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)