“ぶかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ブカン
語句割合
武鑑56.3%
豊干25.0%
豐干6.3%
武官6.3%
武漢6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その文章の題材を、種々の周囲の状況のために、過去に求めるようになってから、わたくしは徳川時代の事蹟をさぐった。そこに「武鑑ぶかん」を検する必要が生じた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
虎に倚懸よりかかってみんな昼寝しているのだ。豊干ぶかんはもとより先生である。僕は寒山かんざんだか拾得じっとくだか、それは知らないが、一人の欠けていることが物足りない気がした。
西隣塾記 (新字新仮名) / 小山清(著)
道翹だうげうこたへた。「豐干ぶかんおつしやいますか。それは先頃さきころまで、本堂ほんだう背後うしろ僧院そうゐんにをられましたが、行脚あんぎやられたきりかへられませぬ。」
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
道翹だうげうくもはらひつゝさきつて、りよ豐干ぶかんのゐた明家あきやれてつた。がもうかつたので、薄暗うすくら屋内をくない見𢌞みまはすに、がらんとしてなに一つい。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
海野うんのニセ武官ぶかんのブンタデレステ沖の海戦報告は、無電によってここまでは、本社と連絡がとれて、受信中のところ、ここでぷつりと電波は切れました。
沈没男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
並び広東カントン武漢ぶかん秋二つ
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)