“はらぐち”の漢字の書き方と例文
語句割合
原口100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これより、「ぢゞ茶屋ぢやや」「箱根はこね」「原口はらぐちたき」「南瓜軒なんくわけん」「下櫻山しもさくらやま」をて、倒富士さかさふじ田越橋たごえばしたもとけば、すぐにボートを眞帆まほ片帆かたほのぞむ。
逗子だより (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
の前には眉をこがす程な大きな火がえてゐる。其感じが、真の自分である。三四郎は是から曙町あけぼのちやう原口はらぐちの所へ行く。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
原口はらぐちたき、いはれあり、さんぬる八日やうか大雨たいう暗夜あんや、十ぎて春鴻子しゆんこうしきたる、くるまよりづるに、かほいろいたましくひたりて、みちなる大瀧おほたきおそろしかりきと。
逗子だより (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「なに、その原口はらぐちさんが、今日けふ見にて入らしつてね。みんなを写生してゐるから、私達わたくしたちも用心しないと、ポンチにゝれるからつて、野々宮さんがわざ/\注意してくだすつたんです」
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「この空を写生したらおもしろいですね。——原口はらぐちにでも話してやろうかしら」
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
実は文芸時評がけないから、原口はらぐちだの何だの二三軒あるいたが、何所どこ月末げつまつで都合がつかない。それから最後に里見の所へ行つて——里見といふのは知らないかね。里見恭助。法学士だ。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)