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はつかん
語句 | 割合 |
発刊 | 33.3% |
發刊 | 33.3% |
發汗 | 33.3% |
とんと小説は見せなかつたのであります、
所が十三号の
発刊に
臨んで、
硯友社の
為に
永く
忘るべからざる
一大変事が
起つた、
其は社の
元老たる
山田美妙が
脱走したのです、いや
まだ
我樂多文庫の
發刊に
成らない
以前と
思ふ……
大學へ
通はるゝのに、
飯田町の
下宿においでの
頃、
下宿の
女房さんが
豆府屋を、とうふ
屋さんと
呼び
込む——
小さな
下宿でよく
聞える——
聲がすると
然し
孰れも
發汗に
伴うて
渇した
口に
爽かな
蔬菜の
味を
欲しないものはない。
貧苦に
惱んでさうして
其の
蔬菜の
缺乏を
感じて
居るものは
勘次のみではない。