“はくりゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伯龍40.0%
白竜20.0%
伯竜20.0%
白龍20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三人は紫檀したんの卓を囲んで座についた。明智は講釈師の伯龍はくりゅうに似た顔をニコニコさせて、客が要件を切りだすのを待っていた。山野夫人はこの初対面の素人探偵に好感を持った様に見えた。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
わたくして、これはきっととうとかみさまだとさとり、丁寧ていねい御挨拶ごあいさついたしました。それがつまりこの瀑布たき白竜はくりゅうさまなのでございました。
わたくしただちに統一とういつめて、いそいで滝壺たきつぼうえはしますと、はたしてそこには一たい白竜はくりゅう……爛々らんらんかがや両眼りょうがん、すっくとされた二ほんおおきなつのしろがねをあざむくうろこ
富士の姿に満月の襟元を思い浮かめ、三保の松原に天女を抱き止めた伯竜はくりゅうの昔を羨み、駿府から岡部、藤枝を背後うしろに、大井川の渡し賃にけなしの懐中ふところをはたいて、山道づたいの東海道。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
白龍はくりゅう、白龍、なにしておる。はやこれへおわたりだわ。お出迎えいたさんか」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)