“はくりやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伯良50.0%
白竜50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今朝お父さんの伯良はくりやうが、天井裏にある網を下すとき、小さなつゞらを、一緒におろし、そのふたをあけたら美しい着物が出て来たので、何かといてみたら
子良の昇天 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
むかし三保松原みほのまつばら伯良はくりやうといふ漁夫れふしがゐました。松原によく天人が遊びに降りてくるのを見て、或日あるひその一人のあめの羽衣を脱いであつたのをそつと隠しました。
子良の昇天 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
元から天人たちは自分で降りて来て美しい景色をながめながら、うしほを浴びるのでしたが、伯良はくりやうが羽衣を隠してから後危ないから、こんな工合にしてゐるのでした。
子良の昇天 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
天色てんしよく倏急にはかかは黒雲くろくもそらおほひければ(是雪中の常也)をつとそらを見て大に驚怖おどろき、こは雪吹ふゞきならんいかゞはせんと踉蹡ためらふうち、暴風はやて雪を吹散ふきちらす巨濤おほなみいはこゆるがごとく、つぢかぜ雪を巻騰まきあげ白竜はくりやうみねのぼるがごとし。