伯龍はくりゅう)” の例文
新字:伯竜
親方がやさし過ぎるので増長した謀反人め、謀反人も明智あけちのようなは道理もっともだと伯龍はくりゅうが講釈しましたがあいつのようなは大悪無道ぶどう、親方はいつのっそりの頭を鉄扇でちました
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
三人は紫檀したんの卓を囲んで座についた。明智は講釈師の伯龍はくりゅうに似た顔をニコニコさせて、客が要件を切りだすのを待っていた。山野夫人はこの初対面の素人探偵に好感を持った様に見えた。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)