“のりす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乗棄40.0%
乘捨20.0%
乘棄20.0%
海苔漉20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元船もとぶね乗棄のりすてて、魔国まこくとこゝを覚悟して、死装束しにしょうぞくに、髪を撫着なでつけ、衣類を着換きかへ、羽織を着て、ひもを結んで、てん/″\が一腰ひとこしづゝたしなみの脇差わきざしをさして上陸あがつたけれど、うえかつゑた上、毒に当つて
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
眺望てうぼうすると、きた一方いつぽう吾等われらわたつて大洋たいやうで、水天髣髴すいてんほうふつとしてそのつくところらず、眼下がんかおろす海岸かいがんには、いま乘捨のりすてゝ端艇たんていがゆらり/\となみまれて、何時いつあつまつてたか
き、しまくと、元船もとぶね乘棄のりすてて、魔國まこくとこゝを覺悟かくごして、死裝束しにしやうぞくに、かみ撫着なでつけ、衣類いるゐ着換きかへ、羽織はおりて、ひもむすんで、てん/″\が一腰ひとこしづゝたしなみの脇差わきざしをさして上陸あがつたけれど
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さすがに、そのあたりからは家もなく、荒地や刈田がひろびろと展開し、あちらこちらに海苔漉のりすき小屋が建っているだけ、という風景になった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)