“水天髣髴”の読み方と例文
読み方割合
すいてんほうふつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水天髣髴すいてんほうふつの間に毛筋ほどの長堤を横たえ、その上に、家五六軒だけしか対岸に見せない利根川の佐原の宿、干瓢かんぴょうを干すそのさらした色と、その晒した匂いとが
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
その、冴えきった一瞬には、水天髣髴すいてんほうふつの境、の山が、ありやなしやに見えている。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紋太夫はきっと眼を据えて、水天髣髴すいてんほうふつ遠方おちかたを喰い入るばかりに睨んでいたが