“のどくび”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ノドクビ
語句割合
喉首44.7%
咽喉首31.6%
喉頸10.5%
咽喉頸5.3%
咽首5.3%
喉頭2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
場所を変へた動機のもう一つは、さる日曜日の午後、なま酔ひの米兵から不意に喉首のどくびをしめられたりしたからでもある。
老残 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
妾の髪の毛で男の咽喉首のどくびを、くちなわのように巻いてもやったし、重いふすまを幾枚も重ねて、その中で男をしてもやったよ。……ご覧よ、女王様が別の男を召した。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
慌てて自分で拳銃なぞを自分の喉頸のどくびへ当てずとも、いつでも死ねるではないかという気持がしたからであった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
濡紙を取って呼吸を見るとパッタリ息は絶えた様子細引を取って見ると、咽喉頸のどくびに細引でくゝりましたきずが二本付いて居りますから、手のひらで水を付けてはしきりに揉療治を始めました。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
つめたい肌黒はだぐろ胡桃くるみの木よ、海草かいさうの髮を垂れ、くすんだ緑玉りよくぎよくの飾をしたをんなそら草原くさはらの池にひたつて青くなつた念珠ロザリオ、ぼんやりとした愛の咽首のどくびめてやらうとするばかりの望、よくを結びそこな繖形花さんけいくわ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
然るに肩は軽くなるも両手にひさしたうる事能わず。依て亦両手の労を休まんとして両手を前にする時は、ただちに叺を両方より結びたる藁縄に喉頭のどくびおししめて呼吸たえなんとして痛みあり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)