“繖形花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんけいくわ50.0%
さんけいか50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いやにひやつく繖形花さんけいくわ、わたしはおまへのかげに寢て、自殺者じさつしやの聲で眼が醒めた。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
つめたい肌黒はだぐろ胡桃くるみの木よ、海草かいさうの髮を垂れ、くすんだ緑玉りよくぎよくの飾をしたをんなそら草原くさはらの池にひたつて青くなつた念珠ロザリオ、ぼんやりとした愛の咽首のどくびめてやらうとするばかりの望、よくを結びそこな繖形花さんけいくわ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
シモツケの繖形花さんけいかも肉眼で見たところでは、あの一つ一つの花冠はさっぱりつまらないものであるが、二十倍にして見るとこれも驚くべき立派な花である。
高原 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)