咽喉頸のどくび)” の例文
あからさまに襦袢の襟から咽喉頸のどくびが出てゐる。椅子にはてた羽織をけた。廂髪ひさしがみうへに奇麗なうらが見える。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
濡紙を取って呼吸を見るとパッタリ息は絶えた様子細引を取って見ると、咽喉頸のどくびに細引でくゝりましたきずが二本付いて居りますから、手のひらで水を付けてはしきりに揉療治を始めました。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)