“とりにが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取迯33.3%
取逃33.3%
取遁33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
付て見るにたもとの切れてありすれば昨夜の火付はかれわざに相違なく早々さう/\召捕めしとり給へと申するに粂之進しからば取迯とりにがさぬ樣支度したくせよとて手配てくばりにぞかゝりける喜八は如何に周章あわてしや昨夜の布子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
くれと聲をかけしかば喜八ハイと答へて揚戸あげどあげときたもとはす引裂ひきさけてあるゆゑ軍平はとめて見るに縞柄しまがらも昨夜の布子ぬのこ相違さうゐなければすぐに召捕んとせしが取迯とりにがしては一大事と然有さあらていにて煙草を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ちく一に白状はくじやうにはおよびされば殺害せしと思ふ當人を取逃とりにがし殊に御法度はつと一人旅ひとりたびとめ落度おちどの申譯立ちがたく罪は徳右衞門一人にし長き牢舍らうしやのうちあはれむべしかれ牢死ろうし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
懷中くわいちうなし甲斐々々かひ/″\しき出立いでたちにて逃出さんとするところへ火事騷くわじさわぎの中なれ共家主吉兵衞きちべゑは大切の囚人めしうどの女房ゆゑ萬一取逃とりにがしもせば役儀やくぎかゝると駈着かけつけ來りいま逃出んとするお政を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さ何ういう心得か、御先祖の御遺言状おかきものに対しても棄置かれん、只今此の処に於いて其の方の首を斬るから左様心得ろ、權六を取遁とりにがすな
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)