“とりにげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取迯50.0%
取逃50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ながら如何いかわたくし事下部しもべいたし候へども取迯とりにげなどつかまつりしおぼ御座ござなく是まで多く粂之進くめのしん方へ女中の奉公ほうこう人來り候へども一ヶ月とはつとめずいつれも早々さう/\に暇を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
粂之進くめのしんは見てハツと思へどもわざと何氣なくの者は拙者せつしや方にて取迯とりにげいたし候者と云乍いひながら七すけむかさては其方うめ密通みつつういた金子きんすうば迯亡かけおちさせつるかにつくやつ今茲に於て何事なにごとをかいふことば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
因て勘兵衞の妻お貞は倩々つく/″\考ふるに彼の彌七が取迯とりにげの事より出入となりてをつと勘兵衞殿御仕置しおきとなられしなり彌七が事さへなければ舊惡きうあく露顯ろけんもなすまじきものを如何にも口惜くちをし事哉ことかな此上は彌七を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
上お早が身の素性すじやうより實家じつか森田屋銀五郎の方にて不實ふじつはたらきし事まで殘りなく申立るに越前守殿點頭うなづかれコレ早すれば汝が不儀の樣子森田屋銀五郎に大恩だいおんうけながら其主人宅を取逃とりにげ欠落かけおち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)