“たかい”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
高価	37.5%
他界	25.0%
不廉	12.5%
高井	12.5%
高價	12.5%

高価

その講釈はだいぶ込（こ）み入（い）ったものであったが、気の毒な事に、みんな忘れてしまった。ただ好いのは二十円ぐらいすると云う段になって、急にそんな高価（たかい）のでなくっても善（よ）かろうと云っておいた。

文鳥 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

他界

今、暗き他界（たかい）より

邪宗門 (新字旧仮名) ／ 北原白秋(著)

不廉

それに値段（ねだん）が不廉（たかい）ものだからといふのであつた。勘次（かんじ）はそれでも幾（いく）ら位（ぐらゐ）するものかと思（おも）つて聞（き）いたら一罎（ひとびん）が三圓（ゑん）だといつた。

土 (旧字旧仮名) ／ 長塚節(著)

高井

伊予では高井（たかい）の西林寺（せいりんじ）の杖の淵（ふち）。この村にも昔は水がなかったのですが、大師が来て杖を地に立ててから、淵になるまでの立派な泉が涌き出したのだそうです。

日本の伝説 (新字新仮名) ／ 柳田国男(著)

高價

聞直八其（それ）は高價（たかい）私（わし）は百姓のことだから身には少（すこし）も構（かま）ひは無い見てくれさへ宜（よけ）れば好（いゝ）眞（ほん）の御祝儀（しうぎ）差（ざし）だ最（もう）些（ちつ）と負て下さい道具屋否々（いへ／＼）此品は堅（かた）い代物（しろもの）なれば夫よりは少しも引（ひけ）やせんと是より暫時（しばし）直段（ねだん）の押引（おしひき）を

大岡政談 (旧字旧仮名) ／ 作者不詳(著)