“こうじき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
高直44.4%
高値33.3%
航時機11.1%
好時機5.6%
高価5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この頃は諸式高直こうじきのために、江戸でもときどきに打毀うちこわしの一揆が起った。現にこの五月にも下谷神田をあらし廻ったので、下町したまちの物持ちからはそれぞれに救い米の寄付を申し出た。
半七捕物帳:20 向島の寮 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
『薬はまだ伸びない。なにしろ火鉢の火がかすかだからな。いくら諸式しょしき高値こうじきでも、こゝの店は随分倹約だぞ。まるで蛍のやうな火種ひだねしか無いのだからな。』
赤膏薬 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
そうだ。それが時間器械なのだ。それはタイム・マシーンとも航時機こうじきともいうがね、君がその中に入ると、僕は外から君を未来の世界へ送ってあげるよ。君は、何年後の世界を
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
で——一とう六人の人々、むなしく、咲耶子の身をあんじながら、手をこまぬいて弱っていると、ここに思いがけない好時機こうじきが、近い日のうちにせまっているのを知った。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、こちらのことよ。食物は諸事ずんとぜいをつくしてな。なに程高価こうじきなものとても苦しゅうない。充分に用意いたせよ」