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高直
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こうじき
ふりがな文庫
“
高直
(
こうじき
)” の例文
本朝にも弥勒の平等世界を唱えて衆を乱した事歴史に見ゆとは何を指すのかちょっと分らぬが、『甲斐国妙法寺記』に、永正三
丙寅
(
ひのえとら
)
、この年春は売買去年冬よりもなお
高直
(
こうじき
)
なり。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
この頃は諸式
高直
(
こうじき
)
のために、江戸でもときどきに
打毀
(
うちこわ
)
しの一揆が起った。現にこの五月にも下谷神田をあらし廻ったので、
下町
(
したまち
)
の物持ちからはそれぞれに救い米の寄付を申し出た。
半七捕物帳:20 向島の寮
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
今年ばかりは御様子が、がらりと違ふた淋しさは、恐ろしいもの、諸式の
高直
(
こうじき
)
。このお邸にも響いたさうなと。外から見えぬ内幕を。幕の内では婢ども、二人三人が、こそこそ話。
したゆく水
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
玄「ところが愚老の
穿
(
は
)
く草鞋は
高直
(
こうじき
)
だによって、二百疋では何うも国へも帰られんて」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そのようなる事をいたしおりてもつまりは時節が悪いなどと申し腰掛へ多分罷出で、
上
(
かみ
)
へ御苦労相掛け候者これ有り。時節悪しきにてはなし、
分限
(
ぶんげん
)
を忘るる故
諸色
(
しょしき
)
高直
(
こうじき
)
に相成るなり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
一匁いくらという
高直
(
こうじき
)
のお身おからだをのせながら、右に
御台
(
みだい
)
、左に
簾中
(
れんちゅう
)
、下々ならばご本妻におめかけですが、それらを両手に花のごとくお控えさせにあいなり、うしろには老女、お
局
(
つぼね
)
右門捕物帖:05 笛の秘密
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
何でも物価
高直
(
こうじき
)
の
折柄
(
おりから
)
、私の
入
(
いれ
)
る食料では
到底
(
とて
)
も
賄
(
まかな
)
い切れぬけれど、外ならぬ
阿父
(
おとっ
)
さんの
達
(
たっ
)
ての頼みであるに因って、不足の処は自分の方で
如何
(
どう
)
にかする決心で、謂わば義侠心で引受けたのであれば
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
だが千円は
頗
(
すこぶ
)
る
高直
(
こうじき
)
だ。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
“高”で始まる語句
高
高価
高輪
高尚
高麗
高野
高嶺
高原
高山
高邁