“そもさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
作麼生14.3%
什麼14.3%
什麼生14.3%
什麽14.3%
什麽生14.3%
作麽生14.3%
怎生14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
禅師は、この男をじっとごらんになっていたが、やがて禅杖をとりなおすと、「作麼生そもさん、なんの所為しょいぞ」
禅師見給ひて、やがて禅杖をりなほし、一五三作麼生そもさん一五四何所為なんのしよゐぞと、一かつしてかれかうべち給へば、たちまち氷の朝日にあふがごとくきえうせて、かの青頭巾とほねのみぞ草葉にとどまりける。
什麼そもさんこうすりゃ何とまあ? 花の唇がたちまち変じて、鳥のくちばしにでも化けるような、部屋働の驚き方。お若は美しい眉をひそめて、すまして、雪のような頬を火鉢のふちにおしつけながら
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「おや、貴下あなたですね。」とお秀は俯向うつむき、思えらく、「そんなら怒るのではなかったっけ。」什麼生そもさんこの心中は、——少しあのナンと知るべし。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
対方あいかた白露しらつゆきまった……桔梗屋の白露、お職だと言う。……遣手部屋の蚯蚓みみずを思えば、什麽そもさんか、狐塚の女郎花おみなえし
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
什麽生そもさん。それがわしの真骨頂だ。秀吉の出家は坊主の出家と甚だ意味がちがうからな」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
禪師ぜんじ見給みたまひて、やがて禪杖ぜんぢやうとりなほし、作麽生そもさん何所爲なんのしよゐぞと一喝いつかつして、かれかうべうちたまへば、たちまちこほり朝日あさひふがごとせて、かの青頭巾あをづきんほねのみぞ草葉くさばにとゞまりける。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
怎生そもさん、これを何んぞといえば、呼遠筒と称して、百里の風景を掌にさすことができる、遠眼鏡の短いようなものでの。つまり、毛唐人の眼は夜見える代りに、遠見が利かん。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)