“ぜんき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ゼンキ
語句割合
禅機30.8%
前記23.1%
前鬼23.1%
善鬼7.7%
前戯7.7%
禪機7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一、馬券は尚禅機ぜんきの如し、容易に悟りがたし、ただ大損をせざるを以て、念とすべし。
我が馬券哲学 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
前記ぜんき但馬地震たじまぢしん丹後地震たんごぢしんごときは初期微動繼續時間しよきびどうけいぞくじかんもつとみじかかつた稀有けうれいであるので、むし例外れいがいとみてしかるべきものである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
葛城かつらぎの神を駆使したり、前鬼ぜんき後鬼ごきを従えたり、伊豆の大島から富士へ飛んだり、末には母を銕鉢てつばちへ入れて外国へ行ったなどということであるが、余りあてになろう訳もない。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
何を訴えるとも考えず、一刀斎のすがたにかれて起ったのである。——が、そのとき垣の外からひとりの男がこの家へ戻って来た。一刀斎の弟子の善鬼ぜんきである。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとりは伊藤一刀斎、供の者は、善鬼ぜんきとかいう弟子だそうです。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
町内第一ちやうないだいいち古老こらうで、こんしろ浴衣ゆかた二枚にまいかさねた禪門ぜんもんかね禪機ぜんき居士こじだとふが、さとりひらいてもまよつても、みなみいて近火きんくわではたまらない。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)