“じんとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
尽頭33.3%
神燈33.3%
陣刀11.1%
人頭11.1%
陣頭11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
普賢ふけんの絶頂を目がけ走りのぼっているこの新熔岩流の尽頭じんとうからは、また黒褐色の一段と深い古焼ふるやけすなわち明暦三年の熔岩流がこれまた七、八町の間、急峻な傾斜面を見せて接続しており
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
神燈じんとうかげなまめかしい細い小路をいくら歩いても、にこにこといつも元気のいい顔を見せて、幼いころの同窓のよしみを忘れない「われらの小滝」を見ることはできなくなったのである。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
と、具足ぐそくの音をあられのようにさせ、やり陣刀じんとう薙刀なぎなたなど思いおもいな得物えものをふりかざし、四ほうにパッとひらいてりむすんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信長のぶながの子、織田城之助おだじょうのすけは、小山田おやまだを見るよりその不忠不人情を罵倒ばとうして、褒美ほうびはこれぞと、陣刀じんとうせんのもとに首を討ちおとした。——そういう例もある。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これ權化ごんげして千しゆ萬樣ばんやう變化へんくわこゝろみる。ガネーシヤすなは聖天樣せうてんさま人身じんしん象頭ざうづで、惡神あくしん魔羅まら隨分ずゐぶんおもつた不可思議ふかしぎ相貌さうぼうものばかりである。埃及えじぷとのスフインクスは獅身ししん人頭じんとうである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
けれど、軍配ぐんばいをもって陣頭じんとうに立てば、孫呉そんごのおもかげをみるごとくであり、帷幕いばくに計略をめぐらせば、孔明こうめいも三しゃを避ける小幡民部が、太刀打たちうちが下手へただからといっても、けっしてなんの恥ではない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)