“じょうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
常侍20.0%
畳敷20.0%
貞治20.0%
常時10.0%
上寺10.0%
生死10.0%
襄治10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悪吏の虐政に苦しむ人民のいたみはこんなものじゃないぞ。汝も、廟鼠びょうその一匹だろう。かの十常侍じょうじなどいう佞臣ねいしんの端くれだろう。その醜い面をさらせよ。その卑しい鼻の穴を天日に向けてけっ。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
祠のかたむいた屋根をくぐり、格子の中へはいると、御神体ごしんたいをまつった前に、三畳敷じょうじきぐらいの板の間があり、そこに破れむしろが敷いてあった。そこがこのひげ面男——姉川五郎あねがわごろうの寝室であった。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
後光厳院の貞治じょうじ二年(正平十八年)に足利義詮よしあきらの奏請で、撰集の勅命が二条為明に下ったが、翌三年十月二十七日、撰定を終えないで歿したため、その後を為世の高足こうそく頓阿法師が承け継いで
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
本人はそない仰山ぎょうさんに自分の秘密知られてる思わんと、そいから後も次から次い処女もてあそんでて、知らん人は今でも常時じょうじ引っかけられてますのんで
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「そらどや知らんけど、あてがあの人ったらかして姉ちゃんと逃げるのんやないかいうで、常時じょうじ心配しててんし。」
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
そこで宋主(真宗)は日本の国体に嘆美あたわず、又寂照の風神才能に傾倒の情を発して、おおいにこれをよろこび、紫衣束帛しえそくはくを賜わり、上寺じょうじにとどめ置かせたまいて号を円通大師と賜わった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「尼提よ。お前は仕合せものだ。一たび如来のお弟子でしとなれば、永久に生死じょうじを躍り越えて常寂光土じょうじゃっこうどに遊ぶことが出来るぞ。」
尼提 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
同行者八田一朗、十時とどき春雄、伊藤東籬とうり有吉瓦楼ありよしがろう、森脇襄治じょうじ、大林、古垣鉄郎、池田徳真、槙原夫人、保柳夫人、小野龍人、保柳才喜、小野静女、友次郎、章子。夕刻日本人会に戻り食後披講。
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)