“しをりど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
枝折戸68.8%
柴折戸18.8%
技折戸6.3%
杖折戸6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よく通る男の子の聲、顏を擧げると、枝折戸しをりどを押しあけて、十二三の小僧が顏を出して居ります。宗之助といふ十三になつたばかりの、非凡の惡戯者です。
玄關からは上らずに柴折戸しをりどを潜つて庭へ這入ると、鼈甲の大きな老眼鏡をかけた父は白髯しらひげを撫でながら、縁側の日當りに腰をかけて唐本たうほんを讀んで居られたが、自分の姿を見ると、何より先に
新帰朝者日記 拾遺 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
落葉おちば樣子やうすをして、はうきつて技折戸しをりどから。一寸ちよつと言添いひそへることがある、せつ千助せんすけやはらかな下帶したおびなどを心掛こゝろがけ、淺葱あさぎ襦袢じゆばんをたしなんで薄化粧うすげしやうなどをする。
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
爪紅つまべにのまゝに、一枚いちまいづゝ、きみよ、とむるにや。あにひとりきよふべけんや。袖笠そでがさかつぎもやらず、杖折戸しをりど立出たちいづる。やま野菊のぎくみづて、わたつまさきみだれたり。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)