“しおりど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
枝折戸53.5%
柴折戸44.2%
栞戸1.2%
紫折戸1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「表の戸締りが開いていたのだ。かんぬきがかかっていなかったのだ、そして、そこから、庭へ通ずる枝折戸しおりどには錠前がないのだ」
疑惑 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
と、思うと、柴折戸しおりどのところから、四辺をうかがって、おどおどとした姿で、忍び込んだ自分の滑稽さを想い浮べて、腹が立ってきた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
そこには竹の栞戸しおりどがあった。武士は渓川たにがわへりに往くに一二度そこを出入ではいりしていたのでかっては知っていた。武士は栞戸しおりどを開けて外に出た。
山寺の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
茶席に行くには門を入って玄関の傍にある紫折戸しおりどを開いてすぐ庭伝いで行かれるので、誰にも顔を合せずに行く事が出来ます。私は彼女をそこへ案内しました。
消えた霊媒女 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)